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キャラメル、甘く

第1章 *条件




「絢菜さん、あたしあの人とじゃダメです。ある程度、向こうからきてもらわないと…」



休憩の合間、案の上杏樹が困り顏で駆け寄ってきた。


「そうよね…」


傍から見てもあれはひどい。



「お前ないのか、ツテ」

「ううーーん…」

「絢菜さん…」

「あるだろ、こう、いっぱいあるだろ」

「お願いします、絢菜さん」


「〜っ、探します!明日までに!
だってこの撮影にかけてますから!」






部屋いっぱいに私の声が響き渡った。


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