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キャラメル、甘く

第3章 *不透明な感情






「俺、





………手に入らないものは嫌いです」



「……え…?」




いきなり始まった言葉に、
よく意味が分からなくて戸惑う。



そんな私との距離を詰める様に、
圭太くんは近づいてくる。
あの日以来、埋める事はなかった距離。




「絢菜さんもそう」



これ以上、
近付いたらだめだって、



頭の中で警鐘がなって、



咄嗟に身を引いた。



それがいけなかったのか。



逆に壁際に押し寄られて逃げ場を失う。


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