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キャラメル、甘く

第4章 *関係の代償




「でも…」



でも、でも、とその場に留まっていると、その男性が「じゃあ」と小さく笑い、飲料の入った小ぶりの段ボールを指さした。



「それ、控え室に持っていってもらってもいいですか?撮影が終わった後の、打ち上げ用です」

「は…はい!」



任せてもらえた事が嬉しくて、早速一箱を抱え込む。



「じゃあ、置いてきますね!」



男性に声をかけて、駆け出し、
持っていこうとした瞬間、



ぐらり、


視界が歪んだ。


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