1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第7章 ――斎藤 梢 編――
「梢は何か面白いお仕置き思い付いた?」
優香里がいきなり梢に話をふってきた。
適当に相づちをうつだけで、会話に参加しない梢を優香里は見抜いていた様だ。
「う~ん……私はそんなセンス無いからな……沙織達に任せるよ」
梢はそう言うと、沙織と千里を見た。
「もぉ゛~!! 梢はいっつもそうなんだからっ!」
千里が口を尖らせ言う。
「ごめんっ! ごめんっ! だってホントになんにも浮かばないんだもん」
梢は笑いながら誤魔化す。
『はぁ……マジ疲れる……香織とかホントどうでもいい……』
梢は早く1人になりたいと思った。