テキストサイズ

1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第7章 ――斎藤 梢 編――


 優香里とつるむ前の3人は、暇さえあれば適当に学校を抜け出し、ナンパ待ちをしたり、万引きをしたり、援助交際をしたりと、悪い事ばかりをしていたが、梢は今まで味わった事もないスリルに毎日ワクワクしていた。

 今やっているイジメなんて、梢にしてみたら、暗い自分の過去を思い出してしまうだけ……。


 つまらないと言うよりは、香織の苦痛な顔を見る度に胸が苦しくなった。

 イジメがどんなに苦しいものなのか、自分もよく知っていたからだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ