1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第7章 ――斎藤 梢 編――
「まぁうまくやんなよ♪ そんでそのイケメンの友達紹介してっ♪」
梢は適当に流した。
「まかして♪ あっ! 呼ばれたからもう切るわっ! じゃあまた明日ね♪」
千里は梢の言葉を待たずに電話を切った。
『千里ってば、ホント勝手なんだからっ! 明日は千里の自慢話を嫌になる程聞く事になるんだろうな……てか、沙織はどうしたんだろ?』
梢は沙織の事が少し気になったが、明日詳しく聞けばいいと、再び歩き出した。
途中で電話したのが良かったのか、先程までしつこくついてきていた足音は聞こえなくなっていた。