1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第8章 成功
とりあえず香織は、この押し入れと、散らかっている部屋を片付けようと、何時間ぶりかに押し入れから出てきた。
暗い所からいきなり明るい所へ出てきたので、いつもより身体にあたる太陽の光が眩しく感じた。
ふと、砂嵐の映っているテレビに目を向ける。
もしかしたら梢か千里が、夏美の様に、残虐に殺されるシーンが映るかと思い、少し期待しながらテレビの映像をしばらく見つめていたが、いっこうに砂嵐の映像が変わる様子はなかった。
『なんだ……つまんないの……やっぱり3時にならないと無理なのかしら?』
香織は少しガッカリした表情を見せたが、ハッと気が付き、急いでテレビのチャンネルを変えた。