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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第8章 成功


 コーヒーメーカーのスイッチを入れ、暫くすると、コーヒーの湯気がキッチンを優しく包み込んだ。

『良い匂い♪』

 香織はカップにコーヒーを注ぐと、火傷をしない様に、ソッと口に運ぶ。

 お腹は空いているのだが、昨夜の事を思い出すと、何だか食べる気が失せてくる。

 しかし何も食べないと、更に具合が悪くなってしまいそうだったので、香織は昨日買ってきたスーパーの袋からクロワッサンを1つ取り出すと、皿に出し、コーヒーと一緒に居間のテーブルに置いた。

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