テキストサイズ

1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第8章 成功




『できればない方が、片付ける手間もなくて楽なんだけどなぁ……』

 と思いながら、香織は面倒くさそうに風呂場に向かった。

 昨晩、命を狙われなかった事で、不思議と香織に恐怖の感情は全くなかった。

 いや、もしかしたら昨日あの女に殺されると思った時、色々な事を覚悟したので、変に肝が据わってしまったのかもしれない。


 ガラガラガラッ――――


 香織は勢いよく風呂場の扉を開けて、浴槽を覗き込んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ