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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第2章 自殺


 何故いじめが始まったのかは全く分からないが、思い出すだけで吐いてしまうほどの恐怖だった。


 日に日に増えていく身体と心の傷。

 身体の傷は、時間さえあれば徐々に消えていくだろう。

 しかし、心の傷はただただ蓄積されるだけ。

 誰にも相談さえできず、ひたすら孤独感と戦ってきた。


 夜寝るのが怖い……。


 朝が来るのが怖い……。




『もう耐えられない』




 ならばいっそ寝なければいい、朝が来なければ香織は楽になれると思ったのだ。

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