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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第2章 自殺


 香織は【遺書】を握りしめ、学校の屋上のドアを開けた。


 もしかしたら鍵がかかっているかもしれないと、少し心配したが、ドアはすんなり香織を屋上へと導いてくれた。

 流石に一気に上ったせいか、息切れがする。


「はぁ……。はぁ……」



 息切れが落ち着くのを待ち、一歩一歩フェンスに近づく……。


『もうすぐで楽になれる』


 今から死のうとしているのに可笑しいかもしれないが、もう苦しむ必要はないと思うと、何だか胸がワクワクした。

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