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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第8章 成功


 時計を見ると4時を回っていた。

『もうこんな時間か……そろそろ帰らなきゃ……』

 香織はこれからの事を考えると、東京に帰るのが本当に嫌だった。

 多分、明日学校に行くと、何事もなかったかの様にあの4人は登校してくるだろう。

 昨晩あんな怖い目にあっても、香織はやはり心のどこかで、呪いという存在を信じていなかった。

 たかがぬいぐるみに、髪の毛や爪を入れたぐらいで、簡単に人を殺す事が出来るわけないんだと……。

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