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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第8章 成功


 馴れない人混みに酔ってきたのか、段々呼吸も苦しくなってきた。

『あぁ……早くここから出たい……』

 香織が思っていると、バスのアナウンスがなった。

「次は終点、軽井沢駅です。お忘れもののないように……」

『やっとついたぁ~』

 香織はバスから出ると、思わず手を上げて、大きく背伸びをした。

 バスに乗っている時間は、たかが10分ほどだったはずなのに、何だか、何時間も乗っているかのように香織は感じた。

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