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　しかし家に帰るまでには、まだまだ時間がかかる。

　これから新幹線に乗って、東京駅まで行き、更に２回乗り換えて、神谷町駅まで行かないといけない。

　しかし香織は、１人で初めて経験する新幹線に少しワクワクしていた。

　切符を買おうと、窓口に行き、

「東京駅まで１枚ください」

　と言う。

　駅員は優しく微笑みながら、切符を手渡すと、

「次は16時41分発だから、もう少しで来るよ」

　と教えてくれた。

「ありがとうございます」

　香織は軽く会釈すると、切符を受け取りホームに向かう。

　しばらく待っていると、ホームに新幹線が来たので、香織は少し緊張しながら乗り込んだ。