テキストサイズ

1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第8章 成功



『もし、本当に人身事故にあっていたのが梢だったら……』

 呪いの成功に期待しつつも、人を間接的にとはいえ、殺めてしまったかもしれないという不安。

 確かに、殺したいほど恨んでいるけれど、本当にこれで良かったのだろうか? という疑問も少なからず今の香織にはあった。

 しかし人身事故の被害者が分からない事には、何を考えていても仕方がない。

 色々な感情が混じりあって、何とも言えない苛立ちを懐きながら、香織は駅に着くのを待っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ