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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第8章 成功



「どこまで?」

 愛想の悪い運転手が、後ろも振り向かずに話してきた。

 本当なら香織は、早く家に帰って休みたかったのだが、どうしても、“人身事故”の事が気になり、

「神谷町駅までお願いします」

 と言うと、座席に深く腰掛け、背もたれによりかかりながら足を組んだ。 

 香織の心の中は、不安と期待の感情でいっぱいになっていた。

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