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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第8章 成功



 運転手はそれに対して、特に返事を返す事はなく、香織も会話を楽しむ様な気分ではなかったので、駅に着くまでこの二人が会話をする事はもうなかった。

 静かにエンジンの音だけが車内に響いている。 

 気が付くと、外は夕日が沈みかけ、空が青色からオレンジ色に変わっていた。

 穏やかな気持ちで見ていれば、とても幻想的で綺麗な空なのだろうが、今の香織は、なんだか血の色を連想してしまい、気持ちが悪かった。

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