テキストサイズ

1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第4章 いじめ


「えっ!?」

 香織には何が何だか意味が分からない。



 死人…………。



 その言葉を疑問に思った香織は、ふと机に目をやる。

 するとそこには信じられない光景が広がっており、香織は思わず目を疑ってしまった。

 こんな事がテレビのドラマではなく、現実に起こるものなのかと……。

 香織の机の上に、牛乳瓶で作られた花瓶のような物が置かれており、その中には黄色い【菊の花】が飾られていたのだ。

 クラス中のあちらこちらから



「クスクス」



 という笑い声が聞こえる。

 香織はその声をかき消す様に、急いで菊の花をゴミ箱に捨てた。

『誰がこんな事を……もしかして……優香里なの? でもどうして……』


 香織は今さっきの優香里の言動を思い出し、優香里を疑った。

 しかし、理由が全く分からない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ