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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第4章 いじめ


『どうでもいい? 関わりたくない? 私はそんな言葉が聞きたいんじゃないっ!』


 ドンッ! ドンッ! ドンッ!


 香織は必死にドアを叩く。

「何でそんな事言うの!? 昨日は大事にするって言ってくれたじゃない!」

 しかし、彰は何も言わない。


 ドンッ! ドンッ! ドンッ!


 香織はそれでも諦めずに、必死に呼び掛け続ける。

「彰君! お願い嘘だと言って! 彰君!」

 しだいに香織の手から、血が滲み始めた……。

 しばらく、何も言わなかった彰だったが、ついに最後の台詞を吐き捨てた。

「マジで勘弁してくれよ……いい加減ウザイんだよ! 警察呼ぶぞ!」

「彰君……彰君……」

 香織はその場で崩れ落ちる。

 香織の幸せが音をたてて壊れていった……。

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