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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第4章 いじめ


 しばらくすると、ドアの向こうから

「はい。誰?」

 と、声がした。

 聞き覚えのある声。

 彰だ。

 香織は慌てて話す。

「私! 香織! 彰君話を聞いて! あれは誤解なの! 私あんな事なんて知らない! 私は彰君以外の人と……」

そこまで言うと、彰は香織の言葉を突き放すように冷たく言った。

「そんな事どうでもいい! お前と一緒にいると俺までいじめられる! 関わりたくないんだ! 帰ってくれ!」

香織の瞳から自然と涙が溢れた。

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