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　放課後、香織は体育館の倉庫に行くか迷っていた。

『優香里が謝る？　今さら何を？　もしかしたら罠かもしれない』

　香織が行くのを迷っていた理由は、呼び出された場所にあった。

　ただ謝るだけなら、教室でも学校の外でもいいはずだ。

　それなのに、わざわざ人気のない体育館倉庫に呼び出すなんて、怪しすぎると思ったのだ。

『けど、もし本心で謝ろうとしていたら？』

　親友に戻るのは無理かもしれないが、やはり香織は、優香里の事を心の底から嫌いになることは出来なかった。