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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第5章 事件


 昼休みを迎えても、特に何も起こらない。

 香織はようやく安堵の顔を見せた。

 トイレに行き、席につくと、机の中から見覚えのない封筒を見つける。

『香織へ』

 懐かしい字だった。

 間違いない。

 優香里の字だ。

『けど今さら何で優香里が私に手紙を?』

 カッターの刃でも仕掛けてあるのかと思ったが、中身がどうしても気になる。

 香織は恐る恐る封を切った。

 手紙には何も仕掛けはなかった。

 紙切れが一枚……。



『香織へ』

 今まで色々酷い事ばかりしてホントにゴメンね。

 今さら許してもらえるとは思ってないけど、ちゃんと謝りたいの。

 放課後、体育館の倉庫で待ってます。


 優香里

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