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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第1章 プロローグ


 夏美はかなり気分が良かった。

 日常の生活で、夏美が会話の中心になる事なんてまず無かったからだ。

 夏美は、友達が1人もいないような暗い子ではなかったが、話役というよりは、皆の話を笑いながら聞いている、聞き役のような感じの子なのだ。

 そんな自分のポジションに不満があった訳では決してないが、何かいつも物足りなさは感じていた。

 だから、このサイトに登録する事を決めた時、夏美は普段とは真逆のキャラになって楽しもうと、かなり攻撃的な性格を演じていたのだ。

『じゃあ今から準備するから落ちるねww 明日の報告楽しみにしてて(*゚∀゚)ノシ』

 夏美はそう書き込むと、パソコンの電源を消した。

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