1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第5章 事件
しばらくすると……。
バッシャン!!!!!!
香織は何者かによって、無理やり目を冷まさせられた。
『冷たいっ!』
それはまるで、何も着ていない様な寒さだった。
どうやら水をかけられたらしい。
辺りを見渡すが、目隠しをされていて何も見えない。
「誰なの!? 何でこんな事するのっ!!」
香織は叫びながら目隠しを外そうとするが、手足もきつく結ばれているため、体の自由もきかない。
「なんなのこれっ!! お願い! 外してっ!」
香織は必死で叫ぶ。
「フフフ……香織ってつくづくお馬鹿さんね」
暗闇の中で優香里の声が響いた。