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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第5章 事件


『こんな姿が、世の中に出たら…………もぅ…… 耐えられない……私はもう、明日の日差しを浴びる事はない』

 香織は限界だった。

 今まで必死で守ってきた心が、完全に壊れたのだ。

 香織が【自殺】を決意した瞬間だった。

 香織が自殺を決意した事なんて、知るよしもない優香里達は、満足したように

「じゃあまた明日可愛がってあげるね♪ 香織ちゃん♪」

 と言うと、ようやく手の紐だけほどき、帰っていった。

 香織は急いで足の紐をほどくと、その場にうずくまり、気が済むまで泣き続けた……。

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