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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第5章 事件


 今までの感情を、全て吐き出すように泣きとおした香織は、ゆっくり服を着ると倉庫を出た。


『死ぬ準備をしなければ……』


 香織は、今までされてきた事を思い出しながら、真っ暗な教室で、遺書に書く文章を考えていた。

 いざ書き出して見ると、書きたい事が沢山ありすぎて、何から書いていいのか分からなかった。

 暗闇の中で書いてるせいか、自分の書いた文章がよく見えない。

 何時間たっただろうか……。

 悩みながら、ようやく書き上げた遺書を握りしめ、香織は屋上に向かい走り出した――――――――

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