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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第6章 決行


 教室に入ると、案の定、優香里達が香織を囲んだ。

「昨日は楽しかったね♪ か・お・り・ちゃん♪」

 沙織はニッコリ笑いながら言う。

 香織は今すぐにでも殴りかかりたかったが、グッと堪えた。

『まだよ……まだ……焦らなくてもチャンスはいくらでもあるわ……』

 香織は煮えたぎる怒りを必死で我慢し、優香里達の会話を無視して席についた。

 優香里達はそんな香織の反応がつまらなかったらしく、

「なんなのっ! あの態度!」

「せっかく話しかけてあげてるのに何様!?」

 などと言っていたが、それでも香織はひたすら無視し続けた。

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