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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第6章 決行


 優香里達は、お嬢様の香織がいきなりこんな言葉を発したので、かなりビックリしたようで、お互いの顔を見合わせる。

 その時、香織の腕を掴んだ手が一瞬緩んだのだ。

 このタイミングを香織は逃すはずもなく、


「あ゙ぁぁぁぁぁぁ」


 と、香織は叫びながら千里と梢の髪の毛を掴むと、トイレのドアに思いっきりぶつけ、髪をむしり取った。


「テメェ! 何すんだよ!」


 沙織が香織に飛びかかってきた。


 しかし怒り狂った香織は誰にも止められない。

 沙織を突き飛ばし、香織は馬乗りになると、何度も何度も顔を殴りつけた。

 そして沙織の手を掴むと、口に持っていき、おもむろに爪を剥ぎ取った。



「キャアァァァァァ」



 千里と梢の悲鳴がトイレに響いた。

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