
1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第6章 決行
香織は、優香里の持っているガラスの瓶を取り上げ、眺めながら言った。
「ホント……凄く美味しそう……けど残念ね……私今お腹一杯だから、優香里にあげるわ」
「香織! じょ、冗談よね……私達親友でしょ? 私が悪かったわ!! 今までの事は全て謝るから、仲直りしましょっ♪ ねっ♪」
優香里は震えながら、必死に訴えかける。
「……仲直り? ふざけんじゃないわよ! もうお前なんか友達でも何でもないわっ!」
ガッシャ――――ン
香織は瓶を床に叩き付けた。
「あっ……割れちゃった……せっかくのオヤツがもったいないわね」
香織は、割れた破片目掛けて、優香里を思いきり突き飛ばした。
