
1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第6章 決行
「ッッ!!!!」
優香里はうめき声を上げながら、足を押さえた。
見事足首に怪我を負わせる事ができたようだ。
ポタ……ポタ……。
トイレのタイルが血に染まっていく……。
今まで隅で固まり、ブルブル震えていた沙織、千里、梢も限界がきたようだ。
「香織が狂った――――!!!!」
と叫びながら逃げて行った。
優香里は香織を鬼の形相で睨み付けると、痛めた足を引きずりながら、沙織達の後を追うように出口に向かう。
「ハハハハハ。スッゴイマヌケ♪」
香織は笑いながら、満足そうにその様子を眺めていた。
