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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第6章 決行


 別荘は自宅とは違い、時代劇に出てきそうな純和風の家だ。

 庭も定期的に手入れされており、池の鯉も相変わらず元気そうに泳いでいる。

 香織はポケットから鍵を取り出し、玄関を開けた。

「ただいま~」

 香織は思わず声を出した。

 誰も家にいるはずはないので、もちろん返事は返ってこないのだが、何となく言わないと落ち着かない感じがしたのだ。

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