二重人格ってご存知ですか?
第2章 第1章
朝ご飯を食べ終わって、俺は服を着替えた。
「尚輝どっか行くの?」
「和也が『付き合え』って言うからだろ!!」
「へ?…そっかぁ、尚輝は天然だったな(´・ω・`)」
和也はそう言うとなんか落ち込んでうつむいていた。
「……大丈夫か?」
「…あぁ、大丈夫大丈夫。」
「今日、行くの止めとくか?体調悪そうだし…」
「体調はわる…く……な」
《いや待てよ…ここで体調悪くしたら、尚輝が看病してくれるかも!!》
「和也?」
「ごめん。体調そーと悪いから行けそうにない。」
「ほんとに大丈夫か?」
「頭ふらふらするー。…誰かが看病してくれないかなぁ〜」
和也がうるうるした目でチラッと俺のほうを見た。
(俺に看病して欲しいのかな?)
「…俺に看病して欲しいの?」
「えっ!?看病してくれるの!?ありがとう尚輝ぃ」
「別にいいけど、俺、看病したことないよ…。どうしたらいい?」
「それじゃあ、まずは僕に抱きついて」
「…そうすれば治るの?」
「んー、ちょっと楽になるね。」
「そうなんだ。」
ギュッ
俺は和也に抱きついた。
(和也いい匂いするな……安心する。)
《うぉー!!まぢで抱きついてきた!!どんだけ天然なんだよ!!…でも、そこが可愛いんだよな♪》
「…尚輝もうちょい強く抱きついて。」
「うん、わかった。」
ギューッ
《うわ…まぢでこれはヤバいかもしんない。いじめたいんだけど……いじめていいよね?》