二重人格ってご存知ですか?
第2章 第1章
「……んっ」
ギュッ
恥ずかしかったけど、安心したかったから抱きついた。
「…尚輝かわいぃ〜♪子供みたいだね。」
和也がそう言って俺の頭を優しく撫でてくれた。
抱き締めて、頭を撫でてくれたのは生まれて初めてのことだった。
(和也とはまだ出会ったばっかりなのに、和也の匂い、和也の体温、和也の声……すごく安心するし落ち着く)
「…安心……す…る……………スースー…」
「尚輝?……寝ちゃってるww」
《僕も寝よっかな。》
眼鏡を置き、尚輝を見つめる。
「おい、尚輝?」
そう言い、鼻をつついてみる。
「……」
《…反応なしか。そんじゃこれはどうだ!!》
尚輝の口の中に人差し指を突っ込んだ。
「…っん………ガリッ」
《いってぇー!!!!こいつ俺の指を噛みやがった!!…お仕置きしてやる。》
そう思い、尚輝を睨んでると
「…かず……やぁ…………好きぃ」
「……お仕置きは無しだな」