二重人格ってご存知ですか?
第2章 第1章
俺達は昼ごはんを食べて、外を歩くことにした。
「和也…お前、家に帰んないでいいの?」
俺は無意識にそんな事を口にしていた。
「んー…僕も1人暮らしだから大丈夫だよ」
「へぇ〜。両親はどこに住んでるんだ?」
「両親はフランスに住んでる。あと5年くらいは日本に帰ってこないよ。」
「そうなんだ…。」
俺は和也からいろいろ聞きたかったけど、気まずくなるのが嫌で聞かなかった。
(いろいろあったんだろうなぁ〜。聞かない方がいいや)
「尚輝がよかったらなんだけど、僕さ…尚輝と一緒に住みたい。」
「えっ!?」
「やっぱダメだよなぁ〜」
俺は内心ホッとした。
やっと1人じゃなくなると思ったからだ。
「…俺も和也と一緒に住みたい。」
「ほんとに!?やったぁー荷物とかもってこなくちゃ!!」