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二重人格ってご存知ですか?

第3章 第2章


(危なかったぁ〜…。さっ!朝ごはんでも作るか!!)


パンをトースターに入れ、俺は冷蔵庫から玉ねぎと人参を取りだし包丁で刻んでいった。



トントントントントンッ…


「…」

(…和也と出会って1日しか経ってねーのに昨日あんなことしたんだな………っいや!!違う!!あのことは忘れろ!!)


俺は玉ねぎを切りながら頭を横にブンブン振り、昨日のことを忘れようとした。


「尚輝なにしてんの?ww」

「(ビクッ)うわっ!!!……おっお前おどかすなよっ」


和也が俺の横に立ってこっちを覗きこんでいた。


「『おどかすな』って…。さっきから僕ずっとここに居たのに気がつかなかったの?ぼーっとしすぎだよ?」

「えっ?………ごっごめん…」

「うん!!いいよ…けど、ぼーっとしすぎて怪我しないでよ?」

「あぁ、気をつける…」

「わかればよろしい」


和也はそう言ってテレビの前に行きテレビを見だした。


「…」

(同じ『和也』のはずなのに『さっきの和也』とは全く空気が違う気がする。なんか『今の和也』といると安心する。二重人格ってこんなに人格変わるんだ…)


ジューッ

俺はそんなことを考えながらも手際よく溶いた卵を焼き、その上にさっき刻んだ玉ねぎとグリーンピースと人参をのせ、卵で包んだ。


「ケチャップで…っと……よしっ!!でけた♪」

オムレツとトースターで焼いていたパンをのせた皿をテーブルに置いた。


「おっ♪オムレツじゃん!!美味しそう」


出来上がった料理を置いた瞬間、テレビを見ていた和也がすっ飛んできた。

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