
二重人格ってご存知ですか?
第2章 第1章
「…っん」
寝苦しかったから起きてみると俺は自分のベッドにいた。
「?」
お腹の上が重たかったからタオルケットをめくって見ると腕があった。
俺は恐る恐る横をみると、和也が寝てた。
「うわっ!!」
「…っんだよ。人が寝てる横で大声だすな!!」
「かっ和也。説明してくんない?」
(つーか和也だよな?)
「あ?しゃーねぇな!!"俺"が抱きしめてたらお前が寝てた。だから担いでお前の部屋まで行って、寝かした。…おやすみ」
「えー!!俺、寝ちゃったのか!!恥ずかしっ」
「だから、うるせぇーって言ってんだろ!!"俺"を寝かせろよな!!」
("俺"?やっぱ和也じゃないみたい。)
「あっごめん。あのさ、和也だよな?」
「なに言ってんだ。当たり前だろ?」
「和也って一人称"僕"じゃなかったっけ?」
「あー、それは眼鏡をかけているときだ。かけてないときは"俺"。」
「へぇ〜。それってさ、二重人格ってやつ?」
「…たぶん、そうだろうな。」
「俺、二重人格初めてみたすげぇ…性格変わりすぎだろ!!」
「…」
「…あっごめん。気を悪くしたなら謝るよ。」
「…俺も、泣き疲れて抱きついたまんま寝た人初めてみたww」
「…っ///もっもう寝る!!おやすみ!!」
「はいはい、おやすみ〜♪」
