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毒舌イケメンくんはssクラスの魔法使い?!

第2章 入学

紅咲学園。恵まれた人間がもつ特殊な才能を育てる超エリート校。
その紅咲高校の入学式に参加しているまじめな生徒の中にひとり、気持ちよさそうに居眠りをする人間がいた。




『学年代表、蒼張幸』
......。
『蒼張幸。居ないのですか?』
..................。
『はぁ』
『サーチ』
いままで蒼張幸の名前を呼んでいた眼鏡をかけた女性は一つため息をつくと、他の人間には聞こえないような小さな声で呪文を唱えた。

その女性はおとなしそうな顔をしているにもかかわらずその呪文を唱えた後すぐに大きな舌打ちをした。
さすがに周りにいた人間には聞こえたのか、一瞬ビクリと肩を揺らした物がいた。
『蒼張幸、起きなさい』その女性はここ、紅咲学園の理事長の妻、紅咲 香(かおる)。
軽く微笑み(微笑みの中には軽い怒りがこもっているが)蒼張幸の頬を指さし
『マラン』
軽く電気を頬に流した。
「ん...」

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