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甘く、弾けて。僕はもう我慢できないから。

第7章 神聖な【Xmas】

「えっ、ちょぉっ!?」

 いきなりのお姫様抱っこに驚き、バランスを崩しそうになった。
 人をお姫様抱っこしたことはないし、ましてや男にお姫様抱っこされたことなんてない僕は、いきなり宙に浮くその感覚に驚いたのだ。
 バランスをどうにか保ち、そして、ぱっと裕翔を見上げる。
 裕翔は、余裕そうな笑みで、僕の顔を見つめていた。
 そんな姿に、ついお決まりのセリフを吐いてしまう。

「お……、重くない?」

 上目遣いでそう聞くと、裕翔がにっこりと笑って「あぁ」と頷いた。
 目を細めて笑うその仕草はとてもカッコ良くて、ついほおが緩むのがわかる。
 それをどうにか止める。頬に力を入れて、緩まないようにする。
 でも、裕翔をみると、また緩んでしまう。

 ――本当、僕って裕翔にベタ惚れだなぁ。

 そう思って、裕翔にキスする。勿論、こんなところで激しいモノをしちゃったら、もう我慢できなくなるから、軽いバードキス。
 ちゅ、ちゅ、とついばむようなキスを繰り返すうちに、もう寝室に到着する。
 早いなぁ、と、当たり前のようなことを思いながら、ベッドに下ろされて、そのふかふかとした優しい感触に身を委ねた。
 すると、その横に裕翔が倒れこんできた。

「さ、ヤるか?」

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