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パンプスをはいた女の子

第1章 あなたの事を書きたいです

「えぇ、言ったわよ。でも、私が言ったのはそういうことじゃないの。りょーちゃんの考えも一理あるわ。だって、りょーちゃんの人生じゃない。でも、そこまで急ぐ必要もないじゃない。今したら、バラバラになっちゃうかもしれないのよ?」
「だけど、俺は本当に好きなんだよ。止められないのはあたりまえじゃないか。学校が移ってもいい。」
「りょーちゃん…」
「美奈子のおかげだよ。俺が変われたのは。」
「……そうね、また今度にしましょう。あ、それから週末の約束忘れないでよ?横浜いくの」
「あぁ、えっと…じゃあ迎えにいくよ」
「ありがとう」

尾野先生が舘野先生の腰の辺りをポンと叩いて、歩きだす

ヤバイ!こっちに来る!

私は慌てて隣の教室に入る

しばらく息をするのもとめていたが、尾野先生のヒールが遠くへいくのが聞こえてゆっくりと息を吐き出す

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