強制恋愛
第4章 *04*嘘?本当?
あまりの恐怖にその場にうずくまり耳をふさぐ
逃げることは良くないのくらいわかってるけど…でも…
しばらすくすると周りがいったん静かになり、みんなが発するのは罵声から叫び声に変わった
『キャー!!櫻木先輩!!』
『櫻木先輩がこっちにきてる!!』
みんなの注目が私から櫻木先輩に変わってるあいだに…
私はしゃがんで人をかきわけながら廊下にでようとした
櫻「高橋沙紀、どこにいるか知ってる?」
びくっ
『さ、沙紀ならここに…あれ⁈沙紀⁈』
みんなは私がいなくなったことに気づいたようだ
櫻「おい、沙紀…そのへんに逃げてるんだろ?でて来いよ」
……ばれてる…仕方ない…
「…ここにいます……」
櫻木先輩は私を見つけると人をかきわけながら一直線に私のもとへ来た
周りの女の子たちは叫び声をあげる
櫻木先輩は顔を私の耳元に近づけた
「⁈ 」
櫻「なんでみんなにばれてるんだよ」
「し…知りません」
櫻「なんか周りのやつらに嫌なことされたか?」
「されて、されてな…っ…うっ…」
我慢してた涙が溢れ出る
周りの子達からの罵声、本当はすごく怖くて不安だった
櫻「…泣き虫」
櫻木先輩は私を抱き寄せて背中をさする