テキストサイズ

強制恋愛

第16章 *16*あなたの隣に




『……なにそのあからさまな態度』



「別に…なんでもない」



わたしは宮川くんと一緒に帰ることになったものの
、宮川くんの3歩先を歩くようにして距離をあけていた



もし悠希に見られて勘違いされたら嫌だし



同じ学校の子に櫻木先輩という彼氏がいるくせにさらに宮川くんにまで…なんて思われても嫌だし…



しばらく宮川くんと無言で歩いていると向こうから物凄い勢いで走ってくる人影がみえた



その人影はどんどんとこっちに迫ってくる



《沙紀!!!》



人影は大きな声でわたしの名前を叫んでいた



「さ…櫻木先輩!?…どうして!?」



わたしも人影に向かって走ると2人の距離はどんどん縮まった



《沙紀…》




櫻木先輩はわたしの右手をとり強く握る



相当走ってきたのか大きく肩で息をしていた



「そんな走って…どうしたんですか!?」



《俺…あいつが…校外まで沙紀のこと連れ出してるんじゃないかって…思って…探してて…》



櫻木先輩は肩で息をしながらゆっくりとそう言った



わたしを心配して探してくれてたの…!?



ストーリーメニュー

TOPTOPへ