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唇が離れるのと同時に頬に涙が伝うのを感じた



もう頭の中がぐちゃぐちゃ…



『……俺……玲奈と生きていく運命なんだ……絶対に玲奈と一緒にいなきゃいけない……でも……』



櫻木先輩は大きく瞬きをした



『辛いんだ……好きな女が他の男のものになるのを見るのが……』



わたしの右手を掴んでいないほうの手でわたしの首筋に触れる



あ……そこキスマーク……ついてるところ……



『……俺のほうがこのマークつけたやつより沙紀のことが好きな自信がある』



好き………？



櫻木先輩なに言ってるの……？



前はわたしのことあそびって……



櫻木先輩はわたしを抱きしめ、わたしの頬に伝う涙を指で拭う



『沙紀が欲しい…』