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いつまでも一緒に…

第4章 4


悠「私は、実は他の地域に住んでいたの。だけど、中1の夏休みに家族でキャンプに行った時に交通事故で両親が亡くなったの。この事は前にも話したよね。」

達「うん。聞いた。」

悠「で、父方の祖父母も母方の祖父母もみんな亡くなっていて、実家もないここではない地域にいる遠い親戚を頼って越して来たの。
そこのおじさんとおばさんは私にとっても良くしてくれたの。でも、その優しさがとても辛かった。こんな血もつながってない人になんで優しくできるのかなって思ってた。」

達「…」

悠「学校も転校した。

私が入って1週間位は皆にちやほやされて、注目の的だった。でも、それがクラスの女子のリーダーみたいな子の尺にさわったみたい。
2週間位たったらクラスの女子全員に無視されるようになっていた。
無視されるのはどうってことなかった。
でも、無視されるようになって数日後私の物が無くなるようになった。
最初は私って馬鹿だなぁって思ってた。そう思ってゴミ箱を見たら、私が無くした物と同じ物がその中に入っていたの。やった人は大体分かってた。」

達「先生に言わなかったの?」

悠「うん。言わなかった。元々、先生になんか言うっていうのが好きじゃないから。」

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