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主人公

第3章 信頼

―昨日―

『どうして喧嘩したんだ?』

俺は躊躇(ためら)いながらも中山に聞いた。

『俺、アイツとの約束をすっぽかしたんだ。』

『1回位、許してもいいと思うけど・・・。』

『・・・』

あれ?

俺、なんかマズイこと言ったかな?

『・・・1回じゃないんだ。
これで3回目なんだ。

俺、寝坊しちゃって、アイツも1回目は笑って許してくれたんだけど・・・。

悪いとは思ってるんだ。

でもアイツ、俺との約束なんかどうでもいいんだろ?とか言うから

なんかカッとなって

あんな謝り方になったんだ。

ほんと、くだらないことで喧嘩したよな。』



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