
主人公
第2章 友
‐キーンコーンカーンコーン-
昼休みが終わり
ようやく学校が終わった。
でもまだ、さっきの胸騒ぎが気になる。
気晴らしがしたい・・・。
「なぁ、悠。今日の図書当番、大丈夫なのか?」
ヒロが心配そうに言った。
「図書当番?なんで?」
「だって、もうひとりの当番って中山だろ?あいつ、昼休み喧嘩してたから
イライラしてるんじゃないかなって。」
そうだった。
今日は中山と当番だった。
「・・・まぁ、大丈夫だよ。
いつもどおりにしてればいいんだよ。
あ、もう行かなきゃ!
また明日な、ヒロ。」
俺はヒロに別れをつげ、図書室に急い
だ。
確かに、イライラしてるかもしれない。
でも、八つ当たりされても
それは理不尽だ。
そんなことを考えていたら
あっという間に図書室に着いてしまった。
