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詩集

第1章 コンドーム

コンドーム

初めてそれを知ってから

私はもう、あなたの虜

舌に乗る潮の匂い

喉の奥に絡みつく粘度

そして、鼻孔をくすぐるツンとした匂い

あなたのその、何もかもが

すべてが私を虜にする

これがあなたの本能の味

ごくん、とお腹に飲み下しても

まだまだ私は物足りない

学校で習ったそれを開くと、とろとろと愛があふれだす

2人のにおいがまざりあって、ぼうっとあなたに恋をする

ゆっくりふたりで手をそえて、それをあなたに取り付ける

それは愛しあうために必要なもの

ぴったりあなたに寄り添い合い

根本までするすると降りていく

ぎゅっと根本まで降りたなら

先っぽの袋がふくらんで、ぷっくりかわいく自己主張

私の本能があなたを求め、きつくやさしくしめあげます

さぁ、私のコンドームの先っぽに、たくさんあなたをくださいな

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