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詩集

第7章 勘違い

かれがぎゅっとわたしを押し上げる

おなかに響く、重たい快楽

かれがわたしの唇を求めて

2人だけの、秘密の合図

ぎゅーっとアレが押し上げられて、頭が少し真っ白になる

キスは軽く、唾液を交換

舌と舌をからめあう

あたまはふんわり、きもちいい

彼からもらう、キスの楽園

お腹の中は、とても大変

そとからのお客様を迎え入れ、いっしょうけんめいおもてなし

お腹のぬくもりと、粘膜のぬるぬる

そして、快楽

大事な場所を、駆け巡る

快感、はずかしさ

おへその下を、駆けまわる

キスをして、わたしをぎゅっと押し上げると、

彼が愛を、わたしにくれる

でもその愛は届かない

動物の本能を利用した、愛のかけひき

袋にたまった赤ちゃんのプール

愛の証

彼が帰ったあとの部屋で

彼に捨てられた愛を拾い上げる

彼の愛が生み出す、排泄物

わたしの汚い場所に出される、愛の結晶

手のひらに収まる、愛を感じながら

わたしが愛しているのは、誰?

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