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詩集

第8章 獣

わたしのその、魔法のことばに

かれの瞳の色が変わる

やさしい眼差しはそのままに

獲物を追う、ケモノの瞳に

哀れなわたしはか弱い獲物

ごろりとソファーに転がされ

かれがわたしに覆いかぶさる

ぺろりと首筋をなめ上げられ、気分はすっかり哀れな仔羊

獲物の胸にしゃぶりつき、わたしの味を舌で味わう

雰囲気のクスリと胸の刺激は、わたしの本能を揺さぶりながら

カラダの主導権を奪い取る

理性が本能に負ける瞬間

わたしは一人の動物になった

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