
私の掏明くん
第10章 来客中
千尋「はいどうぞ」
颯太「美味しそう、いただきます」
千尋「…」
ご飯を食べている横で
溜まっていた郵便物の整理した千尋
ほとんどがセールスや保険の勧誘チラシ
だったが
その中に一通
白くて綺麗な封筒があった
千尋「…」
掏明「何それっ」
千尋「(小声)結婚式の招待状…」
掏明「行くの?」
千尋「(小声)…わかんない」
掏明「仲良くないの?」
千尋「(小声)そんな事ないけど…」
掏明「ないけど?」
千尋「…」
新郎、古田伸一、新婦、笹本あかね
新婦は初めて聞く名前だったが
新郎、古田伸一は
小中と千尋と同じ学校に通い家族ぐるみ
で仲良くしていた
ちょっと
憧れていた時期もあったが…
千尋「結婚か…」
颯太「できちゃった結婚だってさ」
千尋「できちゃった結婚!?」
掏明「やるね~」
千尋「…」
