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不器用なタッシュ

第5章 『 好き 』?

「火山で埋もれてしまった、ポンペイの都の遺跡とか…街道の女王と言われる、アッピア街道とか、世界遺産の三角屋根が建ち並んだアルベロベッロとか…フィレンツェのゴンドラとか…北から南まで、ゆっくり旅してみたいなぁ~。」


「ふ~ん…。」


香織が、こんな夢みたいに語るのダリ以来かも。


「はっ!ごめんね!いきなり。」


苦笑する香織に…


「行かないの?」


何気に聞いた。


「う~ん…嘉之と、一緒に行けそうな時に考えるよ!嘉之もイタリア語作品に使うよね!行きたいの?」


深い意味は、無かったんだけど…


「英語だと、つまんなかっただけだし。」


「ははは!そんな理由!」


無邪気に笑ってた香織…。




俺はいつか、君とイタリアの空と海を見ようと…決めたんだ…。

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